「vsタイトなコールレンジのBB」に対するCB戦略のアジャストについて
ところでジム通いを始めました。
運動した帰りにバカ食いする二郎系ラーメンがおいしいです。これは健康なのか?
●導入
さて、区切りが良かったので一段落していましたが、また新しいことを始めましょう。
前回までは、標準的なハンドレンジ間におけるBTNvsBBを前提とした集合分析を行ってきました。
フロップのボードストラクチャーに応じて、BTN側は、ALLハンドでの25%potCBだったり時に100%potCBだったり、それなりに特徴ある結果となりました。
前回までの分析結果について、前提条件を今一度振り返ります。
具体的に設定されたハンドレンジは、以下のとおりでした(上記記事より抜粋)。
①BTN側のハンドレンジ
※PokerSnowie PreflopAdviserを参考に設定しています。
②BB側のハンドレンジ
※BTNと同様に、PreflopAdviserを参考に設定しました。(J4s、26sなど微妙なハンドを除いています。また、Axs、K6sなど薄い部分は、50%ウェイトに設定しています。)
前回記事にまとめたのは、BTNから私たちが①のハンドレンジに基づきオープンし、もし「相手が②のハンドレンジでのみコールする」と分かっている場合、フロップで私たちが採り得る疑似CB戦略です。
つまりは、「標準的なBTNのオープンレンジvs標準的なBBのコールレンジ」でのCB戦略が前回までの記事でした。
おそらく、UnknownなBBに対するCB戦略は、それで十分だと思います。
ただ、私たちは、StarsではHUDやラベル、ライブでは観察等によるデータを使って、BB側の特徴を分析することができます。
こうしたBB側の特徴を加味したGTO戦略を分析すれば、特定の相手に応じて、さらに最適なCB戦略にアジャストできるかもしれません。
(ある意味、「標準」から外れた相手に対する搾取的なプレイングの考察ともいえそうです。)
ということで、今回からは「相手のプレイスタイルにアジャストしたCB戦略」をテーマとして分析してみます。
早速、一例としてハンドレンジを以下のように変更しました。
●「タイトなコールレンジのBB」に対するアジャストの傾向について
シチュエーションは前回と同様です。
100bb持ち
BTN:2.5bb open
SB:Fold
BB:Call
<Flop>
BB:Check
BTN:?? ⇒ GTO戦略(Bet(pot100%),Bet70%,Bet33%,Check)
①BTN側のハンドレンジ
上記の設定と同様に、下図のとおり39.4%のハンドでオープンすることとします。
つまり、狭くもなく広くもなく、標準的なハンドレンジです。
②BB側のハンドレンジ
「BBがタイトである」ことを想定して、標準よりもタイトなコールレンジを設定しました。
BTNのオープンに対し、ディフェンスしていたレンジから、ボトムハンドの[T7s]や[86s]、[A2o]などを除きました。
また、3betを想定して除いていたレンジから、[KJs]、[QJs]を50%ウェイトで組み入れるなど、コールするハンドが全体的に強くなるよう調整しています。
(左が前回までの標準BBレンジ、右が今回のタイトなBBレンジ)
(旧:34.5%) (新:22.4%)
⇒
こうして設定された「vsタイトなコールレンジのBB」に対し、前回までの分析で使ったものと全く同じ400のフロップをぶち込んでGTOを回してみます。
BTNのハンドレンジは同じ設定なので、前回までの「vs標準的なコールレンジのBB」分析と今回の「vsタイトなコールレンジのBB」分析について、それぞれのBTNのCB戦略の違いを見れば、何かわかるかもしれません。
わからないかもしれません。
ということで、PCを一晩置いて、GTOを回してみました。
左が「vs標準的なコールレンジのBB」、右が「vsタイトなコールレンジのBB」です。
相変わらず小さくてよく見えないですね。一応、同じボードが順番に並んでいます。
果たして、「vs標準的なコールレンジのBB」と「vsタイトなコールレンジのBB」では、BTNの最適戦略は異なるのでしょうか?
また、もしそれが異なるなら、ボードストラクチャーによる程度の違いはあるのでしょうか?
次回は、この2つの集合分析を見比べて考察してみます。