BTN vs BB のCB(33%,150%)について
BTNvsCBはポーカーで頻出です。
一般的には、BTNのオープンに対してBBがコールし、BTNがCBを打つことが多いですが、ボードテクスチャに応じて、CB額は変えるべきでしょうか?
CB額を33%、75%、150%にそれぞれ設定して、同じフロップに対するEVの変化を見てみます。
●前提条件
シチュエーション:
6max(スタック100bb)
BTN:2.5bbオープン
SB:fold
BB:Call
↓
BB:Check
BTN:??(CB;33%,75%,150%)
●BTNオープンレンジ(PokerSnowieのプリフロップアドバイザーを参考)
●BB Callレンジ※
※プリフロップアドバイザーからややタイトに調整。
同アドバイザーだと、BTNのオープンに対してBBはJ4sや52sからコール推奨となっていますが、実際には降りる人も多そうですし、レンジから削っています。
フロップは200パターン準備しました。
以下、75%CBよりも33%,150%が優位になるボードの特徴を探します。
●33%CBが優位になるボードの特徴
33,75,150%CBをそれぞれ選択した時の期待値を並べました。(J列が優位差)
200のフロップボードのうち、33%CBが75%CBと比べ、優位なボードほど上に来るよう並び替えています。
黄色列はボードごとの特徴を表しています。
結論として、200のうち36のペアボードがありましたが、33%CB優位のボード上位10パターンをペアボードが占めるなど、その多くが33%CB優位の上位に来ています。
つまり、ペアボードでは、75%より33%Betの方が利益的といえそうです。
ちなみに、75%より33%Betが優位になるボードは、200のうち129でした。意外と多いんですね。
●150%CBが優位になるボードの特徴
次に、75%より150%CBが優位になるボードを調べます。(K列が優位差)
75%より150%CBが優位になるボードは、200のうち16しかありません。
では、一体どんな特徴のボードが、ポットオーバーのCBを推奨しているのでしょう…。これらの16のボードに共通しているのは、ボードのトップ2ペアがBBのレンジに含まれていないことがあります。
つまり、最も150%CBが優位な[AsKc8h]は、BBのコールドコールのレンジに[AK]が含まれていないため、BTNのCBに対して、トップ2ペアが存在しません。
[AsKc8h]のボードに対して、BBが持ち得る最も強いハンドは[A8]のツーペア(トップ・ボトム)である。
つまり、相手のレンジにトップ2ペアや完成ハンド(ストレート等)が無いとき、150%CBを打つことができます。
とはいえ、優位差も33%の比較時と比べて小さいため、有効かどうかは微妙です。もうちょっと小さく120%が良いのかもしれません。
うーん。ポットオーバーのベットって、使いこなしてると、こう、ポーカー分かってる感あって格好いいんですけどねー。したり顔で打てるようになりたいです。
●まとめ
・フロップのペアボード※は、33%CBと小さく打つ。
(※10回に2回くらい)
・相手にトップ2ペアのレンジが無いボード※は、150%CBくらい大きく打てる。
(※10回に1回くらい)
また、補足ですが、CB額が小さいほど適正CB率は高くなり、CB額が大きいほど適正CB率は低くなります。ペアボードでは、普段より15~6%ほどたくさんCBを打つくらいがちょうどいいみたいです。
以降は、ボードのハイカードや、スート(レインボー、モノトーン等)に応じて、CB額を変えるべきか調べてみたいと思います。