ポーカーGTO戦略のまとめ

GTO+でポーカー戦略を考えるブログ。Twitter:@NENDERS_Poker

③フロップのボードテクスチャーに応じたCB額の変化について

前回のシチュエーションに引き続き、フロップボードの組み合わせに応じた最適CB額を調べます。

 

●CBはどんなフロップで高くor低く打つべきか?

 

200パターンのフロップを以下に応じて分類しました。

1.ハイカードは何か?

2.ペアボードになっているか?

3.スーツはモノトーン?ツースート?レインボー?

4.ボードはドライ?ウェット?

それぞれについて、該当する場合のCB額の変化を見ました。

(ホントは重回帰分析がしたかったんですが、ソフトの問題で単回帰分析です。)

 

結果として、以下のとおりになりました。

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係数の大小は影響力の大きさを示しています。

正の値ほど大きく打つ、負の値ほど小さく打つことが適正となります。

 

係数が小さいものは誤差として無視するとして、顕著な傾向を抜き出してみます。

(青は小さく打つ、赤は大きく打つ、下線部は影響が大きいもの)

 

・ペアボードの時には、CBは小さく打つ。

・ハイカードが「A」の時には、大きく打つ。

・ハイカードが「Q」の時には、小さく打つ。「K」、「J」もやや小さく打つ傾向

レインボーの時には気持ち小さく、ツースートは気持ち大きく打つ。(モノトーンの時はどちらにも寄らない。)

 

ゲーム理論的には、自分のハンドが強い時ほどBet額を大きく打つことが推奨されています。

イカードが「A」の時に大きく打つのは、「A」含みのハンドレンジがオリジナルに多く存在することが理由といえそうです。

特に、「A」+「K」のハイカードのボードや「A」+「Q」のボードでは、相手にトップツーペアのレンジが無いため、CBはポットオーバーばりに大きく打てます。(①②参照)

 

個人的に意外だった点は、「A」で大きく打つのと、モノトーンボードがCB額に影響しないことでしょうか。

まだまだ分析対象が少ないため断定はできませんが、引き続きGTOを回してみようと思います。